歌手になったダンボール [ダンボール]
「突然段ボール」というバンドをご存じですか？
1977年、美術イベントのパフォーマンス・バンドとして
蔦木栄一さんと俊二の兄弟を中心に結成されました。
彼らがレコード・デビューしたのが1980年です。
この間、お兄さんの蔦木栄一さんは亡くなりましたが、
弟さんの俊二さん他のメンバーの
コンスタントな活動は続いていました。
インディーズの黎明期から現在に至るまで
活躍し続けているバンドは、
この突然段ボールと少年ナイフくらいでしょうか。
ステージにダンボールを投げ込むといった過激な
演出もありましたが、
シュールでアヴァンギャルドなサウンドという評価で
1980年代後半には、
素人参加のテレビ番組でも活躍してしました。
その後、しばらく人気沸騰というほどでは
ありませんでした。
ところが、今年に入って一部のロックマニアの中で
「突然」話題となっているのです。
1981年制作のファースト・アルバム「成り立つかな？」の復刻版と、
同じく1981年7月、Henry Cowの元メンバーである
フレッド・フリスと東京・新宿LOFTで行ったライブの音源を
収録したアルバムが発売される予定なのです。
突然段ボールの由来は、
家業で、ダンボールを沢山扱う仕事をしていたことから
だそうです。
89年に、「イカすバンド天国」で、
ベストコンセプト賞を獲得した実力バンドが
脚光を浴びる日が来るかもしれません。
