魅惑のダンボールアーティスト [ダンボール]
日本よりもヨーロッパで人気や評価の高い
海外で活動するダンボールアーティストの紹介です。
1982年生まれのロッカクアヤコさん。
絵筆を使わず手に直接絵の具をつけて、
ダンボールやキャンバスに描く独特のスタイルを確立しました。
目的のない散歩のように製作に着手し、
前もって計画を練ることなしに感情に任せ、
なんらかの構図が生まれるまで描きていきます。
独特のスタイルで行われるライブペインティングや
色彩豊かな作品で知られています。
瞳の大きな少女のモチーフとカラフルな色彩の作風が
国内外で人気を誇っています。
2011年、東日本大震災が発生した際は日本に帰国して、
東北地方の子供達に描かせた絵を用いての創作を行いました。
使用する素材にダンボールを選んだ理由は、
当初ゴミの集積所ですぐ手に入り、しかも軽いという理由からでした。
ダンボールに絵具、素手で描くという独自の技法は筆で描くよりも早く、
直接触れているため原始的になる感じが気持ちよく、
どんどんエネルギーが湧いてくるのだそうです。
ダンボールのでこぼこした表面が温かみを感じ、
好んで使用しています。
代表的なモチーフは瞳のおおきな女の子で、
どの作品も明るくハッピーな色遣いなのに、
かわいいだけじゃない少しアンニュイな雰囲気が
人を惹き付ける要素になっています。
ヨーロッパの美術批評家はロッカクアヤコを
現在最も将来性のある若い芸術家の1人として高く評価しています。
今後も益々、幅広いアートスタイルにチャレンジし、
私たちを驚かせてくれる事でしょう。